不確かさの回廊

主にプロ野球に関して思ったことを適当に書いていくつもりな阪神ファンです

今さら戦力分析 福岡ソフトバンクホークス

プロ野球12球団戦力分析の第3弾です。

どうもこんにちは、ロキです。

 

戦力分析の記事も3つめになります。前置きも短めにして、そろそろテンプレート化していきたいところです。というわけで、さっそく本題です。

この記事では、今シーズンの福岡ソフトバンクホークスについての私なりの印象を書いていきます。

紹介の仕方はチームをざっくりと分けて、先発投手、リリーフ投手、捕手・内野手、外野手、打線といった部分に分けて書いていきます。そして、最後のおまけとして私が個人的に今後活躍しそうだな、と思った若手選手を紹介するコーナーを設けています。

全て私の独断と偏見によるものですので、その辺りはご了承ください。

福岡ソフトバンクホークス

2016年シーズン順位 : 2位

2017年シーズン予想 : 1位

 

先発投手

先発防御率3.13でリーグ1位だった昨年のソフトバンク、その強力な先発ローテーションは今年も健在です。平均投球回数も6.4と安定しており、長いイニングを失点することなく消化していることがわかります。

昨年は、武田、千賀、和田の3人が規定投球回をクリア。全員が平均投球回数7と抜群の安定感を誇るこの3人が今年もローテの軸となるでしょう。後に続く東浜も昨年128イニングを投げ、今年は規定クリアを目指します。バンデンハークも、日本球界での2年間ではまだ1年通した活躍ができていないものの、その実力はみなさんご存知の通りです。他にも摂津、中田、大隣などの実績十分のメンバーが控えており、6番手としては豪華すぎる名前が揃っています。

和田に加齢による衰えの可能性はあるとはいえ、それを踏まえた上でも12球団1の質を誇る盤石の先発投手陣だと思います。後述するリリーフ陣を加えた強力な投手陣がソフトバンクの1番の強みであると言えます。

 

リリーフ投手

昨年のリリーフ防御率2.98はリーグ2位。今年もほぼ変わらぬ陣容で安定した継投が期待できます。

特にクローザーのサファテは抜群の安定感を誇り、そこに繋ぐまでの投手もスアレス、森、岩嵜、飯田、五十嵐といった質・量ともに充実したメンバーが揃っています(スアレスWBCで怪我をした影響で出遅れるようですが)。主に左のワンポイントとして安定した仕事を遂行していた森福が退団してしまったことは痛いですが、それでもなお12球団トップクラスの陣容だと言えるでしょう。

先発投手陣に長いイニングを計算できる投手が多いのでリリーフ陣の管理・運用がしやすいこともあり、今年もソフトバンク投手陣が崩れることは考えにくいと思います。

 

捕手・内野手

ソフトバンクのチーム構成の中で1番弱い部分を強いて挙げるとするならば、捕手になるでしょうね。 昨年は鶴岡(先発マスク67試合、守備イニング634回)を筆頭に、細川(同36試合、304.2回)、高谷(同30試合、251.1回)といった3人のベテランを併用していました。その他で1軍のマスクを被ったのは若手の山下 斐紹(先発マスク10試合、守備イニング79回)と甲斐 拓也(同0試合、22回)の2人で中堅層がおらず、その出場時間も限定的でした。

今年は細川が退団したこともあり、若手が今まで以上に出場機会をもらえそうです。年齢構成を考えても次の世代の育成は重要な課題である思いますから、多少の我慢をしながら若手に経験を積ませていくシーズンになるのではないでしょうか。全体でカバーできるだけのチーム力はありますからね。

 

内野手は、4つのポジション全てでレギュラーの名前が挙がってきます。内川、本多、松田、今宮で形成する内野陣は、攻守ともに高いレベルでバランスのとれた布陣です。怪我などのトラブルがない限りは、基本的にはスタメン起用に悩むことはないでしょう。バックアップにも明石や川島ら一定の計算が立つメンバーがおり、1年間通して安定した戦いができると思います。

主力の年齢もファーストを守る内川の35歳が最高ですから、世代交代を考える時間にもある程度の余裕があります。守備の負担を考慮すると、むしろ33歳になるセカンドの本多と34歳になるサードの松田の2つのポジションの方を先に考えるべきかもしれませんね。特に、松田はここ2年間全試合フルイニング出場を続けています。先々のことを考えると、そろそろ少しずつ休みを与えてあげた方が良いのかなと感じます。オープン戦では、昨年ウエスタンで首位打者と最高出塁率の2冠を獲得した塚田が何試合かサードで起用されていましたね。彼が松田を脅かす存在になれば内野の層がもう1段階厚くなるのでしょうから、ぜひ1軍に定着して欲しいところです(28歳という年齢的にもそろそろ上での結果が欲しいですしね)。

 

外野手

まず、中村と柳田の2人はレギュラー確定でしょう。ポジションは柳田がセンターを守ることは間違いありません。中村は残りの1人に誰を起用するかによって、両翼どちらでも守る可能性があります。

個人的には、長谷川がレフトの守備につくことができるのであれば、攻撃面を考えると長谷川の起用が理想なのかな、と思います。守備固めには福田や城所などのバックアップメンバーがいますから不安は大きくないでしょう。

ただ実際には、怪我の影響がある長谷川は守備時間を限定しなければいけないでしょうから、両翼の1枠は複数の選手を併用する形になりそうです。オープン戦で好調だった上林が開幕ライトの座を掴んだようですが、まだまだ1年間通してその座を守りきるには至らないかと思います。ソフトバンクの中では捕手と並んで若手がポジション争いに食い込める数少ない場所ですから、上林だけでなく、塚田や真砂、釜元といった若手の起用もシーズンのどこかであるかもしれません。何れにしても、首脳陣がうまく調子を見極めながら選手を起用していくことになるでしょう。

 

打線

昨シーズンのチーム得点数637はリーグ1位。リーグトップの出塁率.341を筆頭に多くの打撃成績がリーグ上位でした。今年は、その強力な打線がさらにパワーアップすると予想されます。

その要因はデスパイネの加入です。日本ですでに実績を持つ彼の加入は計算の立つ純粋な戦力アップだと言え、打線に一層の厚みができると思います。

球界トップクラスの出塁能力を誇る中村と柳田を中心とした打線の高い出塁率を活かして、内川、デスパイネ、松田らの主軸がしっかり打点を稼ぐことができれば、常に安定した得点が期待できるでしょう。

 

総評

投打ともに高いレベルでまとまったチームは12球団1の戦力と言っても過言ではないでしょう。特に投手力には特筆したものがあり、長いシーズンも安定して戦うことができるはずです。昨シーズンはまさかの逆転V逸を許してしまいましたが、今年もパリーグペナント争いの大本命であると思います。

 

個人的期待の若手

最後におまけとして、昨年主に2軍の試合に出場していた若手選手の中から、2軍成績を見て個人的に目を引いた選手を紹介したいと思います。対象となる選手は、昨年2016年度での満年齢25歳以下の選手で、投手なら30投球回以上、野手なら100打席以上の試合出場をした選手です(この基準は適当です、成績を見る上での数学的・統計的な意味を持つ数字とかではありません)。また、あくまで成績を見ての意見です。実際のプレーをほとんど見ていない選手を書くこともありますので、その点はご了承ください。宜しくお願いします。

 

笠原 大芽 23歳 投手 左投右打 福岡工大城東高 5年目

昨シーズンは、ウエスタンリーグで22試合に登板して128.1回を投げ、防御率2.53(リーグ平均3.72)、FIP2.66と素晴らしい成績を残しました。さらに、K%が23.0%(リーグ平均17.2%)、BB%が7.2%(同8.3%)という数字を残していることから、高い奪三振能力と安定した制球力を兼ね備えていることが伺えます。

高卒5年目となる今年は同世代の大卒ルーキーが入団してくる年でもありますから、1軍に挑戦するシーズンにしたいはずですし、昨年の成績を見てもその資格は十分にあると考えられます。チームの先発投手陣の層はぶ厚いですが、一方のリリーフ陣では左の森福が退団したという状況があるので、まずは左のリリーフとして1軍定着を目指すのではないでしょうか。

 

甲斐 拓也 25歳 捕手 右投右打 楊志館高 7年目

昨シーズンのウエスタンリーグでは、110打席と少なめの打席ではあるものの、打率/出塁率/長打率は.323/.370/.535という好成績を残しました。K%は17.3%(リーグ平均17.1%)と平均的ですし、BB%は6.4%(同8.3%)と平均を下回る数値ではありますが、ISO.212(同.115)を記録したことからもわかるように力強い打撃ができています。

一昨年は、全体の打撃成績が良くはなかったものの、BB%は11.4%(リーグ平均7.7%)と良い数値を記録していますから、根本的に選球眼が悪いのではなく、昨年は強い打撃を意識した結果としてBB%が低下したのではないかと思います。ですから、ちょうど良いバランスを自分の中で見つけることができれば、1軍でも勝負できる打撃能力が十分にあるのではないかと思います。

細川の退団によって出場のチャンスが増えそうな状況も追い風となっていますから、今年は飛躍の年にしたいところでしょう。

 

以上になります。次回は昨年セリーグ2位の読売ジャイアンツを予定しています。

 

 

最後まで読んでくださった方ありがとうございます。

興味がありましたら、他の記事にも目を通していただけると嬉しいです。

それでは今回はこれにて失礼いたします。

follow us in feedly